Laravel - 2. プロジェクトの作成

それではLaravelを使ってWebアプリケーションを開発していきましょう。Laravelは独自のプロジェクト構成(フォルダ構成)に従って開発を進めていく必要があります。Laravelの構成に従ったプロジェクトを作成するにはいくつかの方法がありますが、ここではPHPのパッケージ管理ツールである composer を使ってプロジェクトを作成します。

$ composer create-project laravel/laravel hello_laravel --prefer-dist "6.*"

上記のようにコマンドを入力すると、カレントフォルダに hello_laravel という名前のLaravelのプロジェクトが作成されます。

composer はインターネットから必要なパッケージをダウンロードします。動作の完了まで数分かかることもあります。

プロジェクトフォルダの確認

hello_laravel という名前のLaravelのプロジェクトを作成できたら、 ls コマンドを使って hello_laravel フォルダの中身を確認してみましょう。

$ cd hello_laravel
$ ls -l
total 220
-rw-r--r--  1 root root   4455 Aug 11 17:16 README.md
drwxr-xr-x  7 root root    224 Aug 11 17:16 app
-rwxr-xr-x  1 root root   1686 Aug 11 17:16 artisan
drwxr-xr-x  4 root root    128 Aug 11 17:16 bootstrap
-rw-r--r--  1 root root   1507 Aug 11 17:16 composer.json
-rw-r--r--  1 root root 192137 Sep  1 01:00 composer.lock
drwxr-xr-x 15 root root    480 Aug 11 17:16 config
drwxr-xr-x  6 root root    192 Aug 11 17:16 database
-rw-r--r--  1 root root   1034 Aug 11 17:16 package.json
-rw-r--r--  1 root root   1140 Aug 11 17:16 phpunit.xml
drwxr-xr-x  7 root root    224 Aug 11 17:16 public
drwxr-xr-x  6 root root    192 Aug 11 17:16 resources
drwxr-xr-x  6 root root    192 Aug 11 17:16 routes
-rw-r--r--  1 root root    563 Aug 11 17:16 server.php
drwxr-xr-x  5 root root    160 Aug 11 17:16 storage
drwxr-xr-x  6 root root    192 Aug 11 17:16 tests
drwxr-xr-x 41 root root   1312 Sep  1 01:00 vendor
-rw-r--r--  1 root root    538 Aug 11 17:16 webpack.mix.js

上記のように hello_laravel フォルダの中に、たくさんのフォルダやファイルが作られていることを確認できます。これらのフォルダやファイルの役割については後ほど詳しく学習していくことにします。

Laravelのバージョン確認

cd コマンドによって hello_laravel に移動したら、インストールしたLaravelのバージョンを確認しておきましょう。

$ php artisan --version
Laravel Framework 6.18.40

この場合は 6.18.40 がインストールされていることがわかります。

Webサーバの起動

Laravelのプロジェクトを作成できたので、PHPのビルトインWebサーバを使ってWebアプリケーションを起動してみましょう。次のようにコマンドを入力します。

$ php artisan serve --host 0.0.0.0
Laravel development server started: http://0.0.0.0:8000

VirtualBoxのような仮想マシンやDockerのようなコンテナ上でサーバを起動する場合はリモートアクセスを許可するために php artisan serve --host 0.0.0.0 のように指定します。

続いてブラウザを起動してWebアプリケーションにアクセスしてみましょう。

http://localhost:8000

上記にようにLaravelのWelcome画面が表示されるでしょう。

まとめ

  • Laravelはプロジェクトフォルダを作成する必要がある
  • Laravelのプロジェクトは専用のコマンドを使って作成する
  • Laravelプロジェクトの作成には composer create-project コマンドなどを使う