PHP - BASIC - 2. PHPの変数 - 7. 浮動小数点数型

続いて浮動小数点数型を見てみましょう。浮動小数点数型は実数を扱う型です。PHPでは浮動小数点数型のことを float 型や double 型と呼びます。ここでは次のプログラム( var9.php )を作成してみましょう。

<?php
$price = 1000;
$tax = 1.10;
echo $price * $tax; # => 1100

ここでは $price * $tax; の部分で掛け算を行っています。演算の詳細については後述します。

浮動小数点数型は、上記のプログラムのように 1.10 のような少数データの表現に使います。

参考までに、少し難しい話になりますがコンピュータ上でのデータ内部表現についても少しだけ補足しておきましょう。PHPの浮動小数点数型は通常「IEEE 754 倍精度フォーマット」に従って動作します。IEEE 754 倍精度フォーマットの計算方法については割愛しますが、10進数の0.1のような値は正確に表現することができません。

そのため計算時に微小な誤差が生まれることもあります。詳細については http://php.net/manual/ja/language.types.float.php を参考にしてください。

まとめ

  • 実数(小数点を含むデータ)を扱うデータ型( "" は不要)
  • float 型、 double 型と呼ぶ
  • 丸め誤差を含む(通常はIEEE754倍精度フォーマットに従う)